御徒町(おかちまち)は、東京都台東区にある日本最大級の貴金属・ジュエリーの問屋街です。台東3〜4丁目を中心とした約1km四方のエリアに、宝飾関連の事業者がおよそ2,000社集まり、デザイン・原型製作・鋳造(キャスト加工)・石留め・研磨・販売までが徒歩圏内に揃う、世界的にも珍しい「ジュエリーの街」です。日本の百貨店・小売店で販売される宝飾品の多くが、この御徒町の卸業者を経由しているといわれます。
御徒町がジュエリーの街になった理由
江戸時代:寺社と色街が育てた飾り職人
御徒町の周辺には上野寛永寺や浅草寺など多くの寺社があり、仏具や銀器を手がける飾り職人が集まっていました。さらに浅草・吉原・柳橋といった色街が近く、かんざしや帯留めといった装飾小物の需要も豊富でした。この「職人が集まる素地」が、後の宝飾産業の土台になります。
明治時代:かんざし職人からジュエリー職人へ
明治期の廃刀令や生活様式の変化で、刀装具やかんざしの需要は減少します。一方で西洋文化とともにジュエリー・アクセサリーが広まり、それまで和装小物を作っていた職人たちが、指輪やネックレスといった洋装のジュエリーづくりへと技術を転換していきました。
戦後:問屋街としての確立
本格的な産業集積が進んだのは戦後です。復興期に宝石・貴金属を扱う店が増え、1950〜60年代には研磨・加工業者が次々と開業。全国の宝石店や百貨店のバイヤーが仕入れに訪れる「問屋街」として確立していきました。
御徒町の特徴
- サプライチェーンが徒歩圏に凝縮:デザインから鋳造・仕上げ・販売まで、必要な工程の事業者がすぐ近くに揃う。試作や修正のスピードが速い。
- 卸価格での取引:完成した宝飾品を卸価格で扱う事業者が多く、プロのバイヤーが集まる。
- 職人と最新技術の共存:手仕事の職人と、3Dモデリング・3Dプリント・キャスト加工といったデジタル技術が同じ街に共存している。
御徒町と浅草橋の違い
近隣の浅草橋も「アクセサリーの街」として知られますが、性格は異なります。ごく簡単に言えば——
- 御徒町:完成した宝飾品・貴金属(ジュエリー)を卸で扱う街。
- 浅草橋:ビーズ・天然石・アクセサリーパーツなど「素材・部品」を扱う街。
制作の工程で言えば、浅草橋が「材料の一段前」、御徒町が「完成品と本格的な貴金属加工」にあたります。
→ 詳しい使い分けは 「御徒町と浅草橋の違い|製造・仕入れでの使い分け」
御徒町でジュエリーを「作る・直す」なら
御徒町は完成品を「買う」だけの街ではありません。オリジナルジュエリーの製作、既存デザインの復刻、修理・リフォームなど「作る・直す」拠点でもあります。3Dデータからのキャスト加工や、現物からの3Dスキャンによるデータ化まで対応できる事業者があります。
MESREHは御徒町の中心(台東3丁目)にあります
MESREHを運営する株式会社エイチ・エム・エヌ(HMN)は、まさに御徒町の中心である台東区台東3-6-3に拠点を構えています。街の強みである「工程の近さ」に加えて、MESREHのキャストはゴム型を使わず、CADデータから3Dプリントで原型を直接出力する方式。ゴム型では難しかった造形やリピートが得意です。
- 発注も受け取りも自宅で完結:御徒町まで来なくても、オンラインで見積り〜納品まで。
- ゴム型では作れなかった造形:複雑な形状・中空構造・新しいチャレンジ造形にも対応。
- 原型なしでもCADデータでリピート:データが資産になり、ゴム型の管理も不要。
- 試作1個から量産まで:同じデータで少量も量産も。
キャスト加工は¥440〜、試作は1個から。デザイナー×エンジニアの一貫体制と、東京(台東区・御徒町)+甲府の2拠点でサポートします。現物からの3Dスキャンによるデータ化も可能です。
よくある質問
Q. 御徒町はどこにありますか?
A. 東京都台東区、JR御徒町駅・東京メトロ上野御徒町駅周辺で、台東3〜4丁目が宝飾問屋街の中心です。
Q. 御徒町と浅草橋はどう違いますか?
A. 御徒町は完成した宝飾品・貴金属を卸で扱う街、浅草橋はビーズやアクセサリーパーツなど素材・部品を扱う街です。
Q. 個人でも御徒町でジュエリーを作れますか?
A. 作れます。MESREHでは個人・1個の試作から対応しています。
ジュエリー製作を相談する
御徒町でのキャスト加工・3Dプリント・3Dモデリングのご相談はオンラインで完結します。
執筆:MESREH編集部|技術監修:株式会社エイチ・エム・エヌ(HMN)|公開日:2026年5月20日