研磨も、石留めも、めっきも、彫りも、歩いて数分のところに専門の職人がいます。 これだけ揃っている街は、そう多くありません。 なぜこうなったのか。理由は江戸時代までさかのぼります。
御徒町という名前は、「御徒(おかち)」という下級の武士が住んでいた土地から来ています。馬に乗ることを許されず、徒歩で将軍を守る役目の人たちです。
禄が少なかったため、内職をする者が多くいました。傘張り、朝顔づくり、そして細工もの。手先を使う仕事が、この土地に根づいていきました。
刀の職人が、飾りの職人になった。
明治9年、廃刀令が出ます。刀を作り、刀装具(つばや目貫)を彫っていた職人が一斉に仕事を失いました。
その技術がそのまま移った先が、装身具でした。金属を彫る、象嵌する、磨く。刀の飾りを彫っていた腕が、指輪や簪の彫りになったのです。
分業が、街の形になった。
戦後、この一帯に貴金属の問屋と工房が集まります。ジュエリー作りは工程が多く、ひとつの会社が全部を抱えるより専門に分かれたほうが早い。
そこで、鋳造は鋳造屋、研磨は研磨屋、石留めは留め屋、めっきはめっき屋と分かれました。そして、全員が歩いて行ける距離にいた。これが御徒町の強さです。
「持って歩ける」ことの意味
仕上がりが思ったのと違ったとき、現物を持って5分歩けば、職人と直接話せます。写真を送ってやり取りするのとは、速さがまるで違います。この街では、それが日常です。
JR御徒町駅の周辺、春日通りと中央通りに囲まれた一帯に貴金属関係の会社が集中しています。
問屋が中心で、もともとは業者どうしの街でした。ですが近年は、個人のお客様を受けるところも増えています。当社もそのひとつです。
鋳造から仕上げまでが、歩ける距離で揃うからです。お預かりしたお品物を、工程ごとにいちばん確かなところへ持っていける。それが、この街にいることの意味です。
お見積りのご相談(30分)は初回無料です。オンラインでも、東京・御徒町の工房でも承ります。
作りたいものが決まっていなくても構いません。お見積りのご相談(30分)は初回無料。ご来店・オンラインのどちらでも承ります。