蝋を消して、その隙間に金属を入れる。それだけの技術です。 5000年前の遺跡から、この方法で作られた金属の像が出ています。やり方はほとんど変わっていません。変わったのは、蝋の形をどう作るかだけです。 型の中で何が起きているのかを、順に見ていきます。
まず、作りたいものとまったく同じ形を蝋で作ります。手で削る方法と、3Dプリンターで出力する方法があります。
当社はCADデータから3Dプリントで直接出力します。ゴム型を作らないので、1個から作れます。
蝋の原型を、太い蝋の棒に何本も取り付けます。木の枝のような形になるので「ツリー」と呼びます。この棒が、あとで金属の通り道になります。
どこに、どの角度で付けるか。ここは職人が決めます。付け方を間違えると、金属が奥まで届きません。
ツリーを筒に入れ、耐熱の石膏を流し込みます。石膏は蝋の細かいところまで入り込み、固まります。このとき、蝋の表面のあらも、そのまま写し取られます。
石膏が固まったら、炉に入れて少しずつ温度を上げます。中の蝋は溶けて流れ出し、最後は燃え尽きて消えます。
あとに残るのは、蝋の形をした空洞だけです。蝋が失われる(lost)ので、ロストワックスと呼ばれます。
溶かした金属を、空洞に流し込みます。重力だけでは奥まで届かないため、真空で吸ったり、回して遠心力をかけたりします。
ここがいちばん難しいところです。温度が低いと途中で固まり、高すぎると石膏が傷みます。金属の種類ごとに、適した温度と流し方があります。
冷えたら、水の中で石膏を崩します。金属になったツリーが出てきます。石膏は、1回きりで壊してしまいます。だから「型がない」のです。
そこから1つずつ切り離し、切った跡を整えます。
研磨、めっき、石留め。ご希望に応じて行います。鋳造したままの状態でお渡しすることもできます。
流し込む金属の量は、狙って決められますが、1円単位で当てることはできません。だから当社は「完成後に実際の重さで確定」としています。
最終金額は「地金代+出力工賃+キャスト工賃」で決まり、お品物の完成後、実際の重さで確定します。鋳造は流し込んでみるまで重さが決まらないためです。
作りたいものが決まっていなくても構いません。お見積りのご相談(30分)は初回無料。ご来店・オンラインのどちらでも承ります。